海外教育移住

海外教育移住のメリット・デメリット~教育編~

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子供の教育を目的とする「海外教育移住」について興味がある方に読んで欲しい記事です。

・わが子をバイリンガルに育てたい
・家族で海外で暮らしてみたい。
・日本の受験教育システムに疑問を持っている

「海外教育移住」のメリット・デメリットについて子供の教育的観点でまとめてみます。

メリット

・ネイティブな英語が話せるようになる。

英語圏の場合、学校や周りの人とのコミュニケーションは全て英語になります。子供の年齢が低いほど吸収力も早いです。移住地が非英語圏の場合、学校以外では英語以外の言語を使う事も多い為、移住地が英語圏に比べ語彙力が劣るケースがありますが、英語以外の言語を習得できるメリットもあります。

・国際感覚が身につく

日本は単民族の為、異文化に触れる機会が少なく日本人としての常識にとらわれがちです。移住地で現地や外国人の友達ができる事により、様々な国の文化や価値観がある事を学び理解する事で、視野が広がり物事を柔軟に考えられるようになります。そうして日本を客観的に見られる事ができると、日本の良い所や悪い所も自然に考えられる様になります。

・積極性が培われる

日本の教育は協調性が重視され、自己主張する事は”わがまま”ととらえられがちですが、欧米では自分の意見や考えを主張する事は自分を正確に理解してもらう為の必要な手段として教育されます。
例えば、学校ではテーマごとにディスカッションをし、「どう思う?」「どうしてそう考えるの?」と問いかけ、意見や感情だけでなく正当な理由を考えさせます。その様な授業を繰り返し、論理的に自己主張できる様になります。

得意なことが伸ばせる

日本の教育は苦手な分野を克服する指導が中心ですが、欧米では得意な分野を伸ばす事を重要視します。
例えば、表彰制度があります。学校では様々な分野で独自の表彰制度を設けて、毎週、毎月、毎学期、学年末と度々表彰される機会があります。みんなが何かしら表彰されるようになっています。子供はほめられたり表彰されると自信がつき、”ますます頑張ろう”という気持ちになります。そして得意分野を持つ事で将来の大きな強みになります。

帰国子女枠で受験できる

日本の高校や大学に進みたい場合、帰国子女枠受験する方法があります。近年、グローバル教育に熱心な学校が増え、その様な学校の多くは一般の受験とは別に帰国子女受験というのを行っています。受験科目をエッセイや面接だけなど、有利に受験できる学校もあります。

デメリット

日本語能力の維持が難しい

子供が低年齢で海外移住するほど日本語を維持することは難しくなります。日本語を維持するには現地の補習校や塾に通わせる、又は、家庭でしっかりと読み書きを教える必要があります。しかし、子供は英語の能力が上がるほど日本語の勉強は苦痛に感じ、親も金銭面だけでなく、相当の時間と労力が必要です。
また、読み書きだけでなく日本の学習についても遅れてしまいます。
例えば、日本の都道府県名や歴史上の有名な人物も知らないという事態になりかねません。もし、数年後に日本の学校へ戻ることを考えている場合、それらの学習も進めていかなければ日本の学習に追いつくのは困難になります。

日本の文化や伝統行事を知らない

言葉だけでなく日本の文化や伝統行事をおしえるのが難しくなります。私たちは、四季を通じた日常生活において、多くの日本の文化や伝統行事やを学んでいます。
例えば、お正月には初詣に行き、おせち料理やお雑煮を食べるというような事も、海外では、神社もなければおせち料理やお雑煮の材料を買うことも困難です。言葉で伝えようとしても子供はあまり関心を示しません。実際に目で見て体験することにより自然に身についていくからです。

アイデンティティーの確立が難しい

現地の友達ができ英語で過ごす事が多くなると、考え方や立ち振る舞いも現地流になり、日本人としてのアイデンティティが育たなくなります。。
例えば、英語が流暢が話せても現地のネイティブには及ばず、日本語も中途半端にしかできない。その様な場合、「自分はどこの国の人なのだろう」と悩んでしまう事もあります。「母国語ができること」は、アイデンティティを確認する為にとても重要な要素になるからです。

まとめ 

子育てや教育には答えがなく完璧なものはありません。その時は失敗したと思っても、のちに貴重な経験となることもあるでしょう。そして何かを得るためには捨てなければならない物もあります。「海外教育移住」は子供の将来に様々な選択肢を与えてあげられるチャンスと考えればそのメリットは大きいと考えます。

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