前回の記事~教育編~で、メリット・デメリットについて我が子の場合の実体験を書きました。今回は、マレーシアでの生活について日本と比較しての実体験を語ります。
この記事を読んで欲しい人
・わが子をバイリンガルに育てたい
・家族で海外で暮らしてみたい。
・日本の受験教育システムに疑問を持っている
メリット
・生活費が安い
・気候が良い
・安く良い住環境に住める
・他民族で親日的
デメリット
・治安があまり良くない
・医療制度
・買い物が不便
・物がすぐ壊れる
・時間の感覚が違う
生活費が安い
テレビなどで、マレーシアの物価は日本の1/3と言われますが、それは、現地の人と同じような生活をした場合の事で、日本人が現地の人と同じ生活を続けるのは無理があると思います。マレーシアは貧富の差がありますので、住居費、公共料金やガソリン代や日用品など生活に必要な最低限のものは安いですが、関税が高いので、輸入品やお酒などのぜいたく品は日本と同じか高くなります。。食費は、屋台などでは300円前後で食べられ、市場では野菜やお肉などを安く買うことができますが、高級スーパーでオーガニック野菜や安心なお肉などを買う場合は日本の価格と同じか高いです。生活水準にもよりますが、日本の2/3くらいと考えていた方が良いと思います。
気候が良い
マレーシアの気候は一年中常夏ですが、日本の夏のように蒸し暑くなく過ごしやすいです。四季がないので花粉症もありません。台風や地震もありません。また、衣替えや布団を出したりしまったりなどのの必要がなく家事が楽です。
安く良い住環境に住める
マレーシアではセキュリティーがいるプールやジム付のコンドミニアムや戸建てを安く借りることができます。例えば、都市によって差はありますが、120平米3LDKで10万円前後です。日本の都市部に比べて安く借りられるのでちょっとしたセレブ気分を味わう生活が可能です。
他民族で親日的
マレーシアはマレー系中華系インド系などの人種が混在する多民族国家です。各民族間で英語が使われているので他のアジア諸国に比べ英語が通じます。私は英語がほとんどできないのですが、単語だけ並べた片言の英語でも何とか通じます。そして、マレーシア人は親日的なため、日本人に対して親切で差別を受ける事もありませんし、女性や子供にとても親切です。
祝日が多い
他民族なので、それそれの宗教の行事が祝日になり、州ごとの祝日もあります。会社や学校も休みになります。インターナショナルスクールは学期ごとや学期の間など4~6回のブレイクがあるので本当に休みが多いです。休みの都度、家族旅行に頻繁に行くことができます。また、日本からは少し遠い他のアジア諸国に近いので安く行けます。我が家も、日本に住んでいたらいかないであろう所に行くことができ、本当に良い思い出経験になったと思います。
デメリット
治安があまり良くない
日本と比較すると治安は悪いです。例えば、日常的にひったくりなどありますし、子供の誘拐も時々ニュースになっていますので、外出時には子供から絶対に目を離さないように注意が必要です。スリや強盗もありますので、なるべく人気のない所や夜間の外出はしない様にしています。海外諸国の中では比較的治安は良い方だとは思いますが、外国であることを意識して気を抜かない様に気をつけています。
医療制度の違い
一部の都市では日系クリニックや日本語の通訳が在中しているクリニックがあります。それ以外は、現地の公立病院か私立病院となり、英語でコミュニケーションが必要になりますので、手術など大きな病気の場合は、日本に帰ることも考えておきましょう。海外旅行保険か現地の保険に入っていなければ実費での支払いになりますが、海外保険料は高く、クレジットカードに付帯されている海外保険は3ヵ月しか使えないので、それ以降は実費での負担になります。
買い物が不便
日本では、日常の買い物は1か所のスーパーやドラッグストアなどでほとんどの物が購入できますが物マレーシアでは、1か所で欲しい物を買うことはなかなかできません。特に食料品は、鮮度や安全性などで特定のお店で買うことになります。また、日本のように在庫管理がしっかりしていないので品切れもしょっちゅうあり、スーパーのはしごをすることも良くあります。ネットショップはLAZADAというAmazonのようなサイトがありますが、届くのに数日から2週間くらいかかる場合もあります。場合によってはお金は払ったのに届かない、、という事もあるようです。
物がすぐ壊れる
マレーシアでは安かろう悪かろうは当たり前です。現地生産や中国産の物はすぐに壊れることが良くあります。電気製品などは最初から不良品という事も良くあります。お店の中には、製品チェックするコーナーがあるので必ず確認する必要があります。コンドミニアムも壁のペンキがはがれたり水漏れなどの問題もよくあります。
時間の感覚が違う
日本人は決められた期日や時間を守りますがマレーシア人は、守らない人が多いです。例えば、家の修理の時、約束の時間に来なくてずっと待っていて1日つぶれてしまったり、子供が現地の友達と遊ぶ約束をしても、友達は約束した待ち合わせの時間にやっと家を出るというのが普通です。気候が常夏なのでのんびりしているのでしょう。
まとめ
マレーシアは東南アジアの中では生活がしやすい国の1つだと思います。日本と同じ生活や日本の常識が当り前だと思うような感覚ではイライラするだけですし長くは続きません。最初は驚いたり戸惑うこともたくさんありますが、郷に入れば郷に従えというように、柔軟に考えているとだんだんと慣れていくと思います。