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海外教育移住~中国の現地校国際部ってどんな学校?~※実体験

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前回の記事でマレーシアのインターナショナルスクールってどんな学校?について我が子が実際に通っていた学校について公開しました。我が家は、マレーシアに移住する前に6年間中国上海で生活していました。当初、教育移住が目的で移住したのではありませんでしたが、子供を何となくバイリンガルに育てたいと思い幼稚園と小学校4年まで現地校国際部というちょっと特殊な学校に通わせていました。その当時、どんな学校だったのか公開します。

もくじ
・中国の現地校国際部ってどんな学校?
・国籍
・学費
・カリキュラム
・成績表
・その他
・まとめ

中国の現地校国際部ってどんな学校?

中国の現地校国際部という学校を始めて聞いた方も多いと思います。国際部はもともと台湾、香港、マカオの生徒を受け入れるクラスとして上海市内の国立重点校に設立されたのが始まりです。現在では、3種類の特徴のある学校に分かれていて、我が子が通っていたのは、英語系国際部という、主に英語でアメリカのカリキュラムを学ぶ上海の公立の学校で学びました。

国籍

小学校の場合、中国人とアメリカ人の先生の担任が各クラス1人づつ付きます。中国人の先生もネイティブ並みに英語が話せ、すべての授業を英語で教えます。
全ての生徒たちは外国籍を持っていますが、ほとんどが中国、台湾、香港人です。他は日本人や韓国人が少し、欧米人はハーフの子供がいるくらいでした。
授業はすべて英語なのですが、生徒同士の日常会話はほとんどが中国語です。

学費

我が子が通っていた当時、年間約160万円くらい。公立の学校でこの価格です。ですが、上海の欧米系インター校は年間200万~400万円くらいするのが一般的なので、安いと言えるのかもしれませんが。

カリキュラム

学年の始まりは9月で2学期制です。1学期は中国の旧正月前までなのでその年によって1学期が短くなったり長くなったりします。
アメリカ式のカリキュラムでアメリカの教科書を使いますが、勉強の進め方は中国式に近い、いわゆる詰め込み式です。毎日、宿題が各教科あり、理科や社会はプロジェクト形式の宿題も出ます。小学生1人でこなすのは大変なので、中国では宿題を親や家庭教師がついてみるのが当たり前です。我が子の場合も毎日2~3時間くらい私がついて宿題をしていました。時には22時くらいまでかかることも・・・それに加え、毎週小テストや単語、中国語の漢字テストや詩の暗唱もあります。
それでも、国際部なので現地校に比べたら少ないという事です。中国の教育制度は親も子供も死に物狂いでやらなければついていけないのだそうです。
IT教育は進んでいて、1年生からIpadを使って授業や宿題をします。

成績

小学1年生から、マンスリー、中間、マンスリー、期末テストとあり、2学期制なので年間8回大きいテストがあります。各テストごとに成績表が渡されます。
評価は、A̟̟⁺,A̠̠⁻,B⁺,B,⁻C⁺,C⁻,D⁺,D⁻Eに分かれていて、テストの点数による分野と宿題や課題の提出、授業態度などの分野と別々に評価され、さらに総合評価があります。中間と期末の時は各教科の先生のコメントもあります。
中国の場合、生徒の成績が先生の評価に直接つながるので、テストの点数が悪いとすぐに親に連絡が来て親が勉強を見るように言われます。我が子も、中国語が苦手でしたので度々連絡がありました。

その他

通学
中国は子供だけで外を歩く事は禁じられているので、必ず、親の送迎かスクールバス通学になります。我が子はスクールバス通学で、バス代は年間12万円くらいでした。

校則
中国の校則は厳しいです。ペナルティー制度があり、ペナルティーが何個かたまると退学になります。日本以上に規律には厳しく、協調性を重要視されるので、ちょっと外れたことをするとすぐに先生から連絡がきます。

学校からの連絡言語
学校からの正式な連絡はほとんどがメールで配信され、中国語と英語が併記されています。その他、先生と親はグループチャットがつくられて、日常のやり取りはチャットで行われます。その言語は主に中国語です。我が子のクラスで中国語が母国語でない親は我が家だけでしたので仕方がないのですが、、、
夫は仕事で中国語を使い、私は少し勉強していましたが読み書きが少しできる程度でしたので、普段はチャットを見るだけで必要最低限の時だけ書き込みをするスタンスで何とか乗り切りました。

ランチ
カフェテリアで食べます。1、2年生は決まった定食を食べます。メニューは中華のみで、我が子は脂っこくてまずいから食べられないと言うので、せめてお米だけでも食べられるように日本のふりかけを持たせていました。
昼食との間にスナックタイムがあり、フルーツやヤクルトなどが教室に運ばれてきます。
3年生からはカードにお金をチャージして中華や洋食のメニューから選んで食べます。洋食メニューには、時々マクドナルドやケンタッキーがあり、チーズバーガーとポテトで150円くらいです。
小学校のランチでファーストフードがあるなんて、ちょっと日本では考えられないですよね。

掃除
クリーナーさんが全てします。

まとめ

カリキュラムはアメリカ式ですが、授業の進め方は中国式という変わったカリキュラムです。授業はすべて英語で行われますが、生徒間の日常会話はほとんどが中国語です。おかげで、中国語がまったく話せなかった我が子も、3年くらいで日常会話が話せるようになりました。
入学当初は、中国語が話せず泣きながら学校へ行っていましたが、だんだん中国語が話せるようになり、友達もできたので学校生活は楽しかったようです。
現地校国際部は、英語力も付けながら中国語や文化も学ぶこともできる環境なので、お子様に、3か国語が話せるトリリンガル教育を目指している方や英語も学ばせたいけどせっかくなら中国の雰囲気も知って欲しいと思っている方には良い環境の学校です。

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