海外教育移住

【海外移住妻が見た】中国上海の教育事情

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6年ほど中国の上海に住んでいました。我が子は現地校国際部というローカルインターの小学校に通っていました。当時の経験から、中国の教育事情について紹介します。

もくじ
・お受験
・宿題
・習い事
・定期テスト
・お誕生日会
・グループチャット

お受験

私が現地校国際部のことを知ったのは、上海に移住してすぐ、同じ幼稚園に通っていたお友達が受験して合格したというのを聞いたからです。
それから、ママ友たちから情報を集めると、その学校は名門進学校で英語力が必要だとわかりました。それから、私は何となくその学校に入れたいと思い始めました。しかし、我が子が受験するまで1年半しかありません。それまでに英語力だけではなく、算数も勉強が必要です。
我が子はローカルインター幼稚園に通っていましたが、その幼稚園は徹底した英語と算数教育をしてくれていたので、1年後には英語でコミュニケーションができるようになっていました。
結果、受験者が定員の5倍の難関を合格できました。
中国では良い就職をするためには重点大学に進学することが必須です。『重点校』とは、中国が国をあげて、特別に優秀な人材を育成するために作ったエリート学校の事です。小学校から大学まであり入学試験により選抜されます。ほとんどの親たちは重点校に合格させるために幼少期から塾や家庭教師をつけて教育をしています。

宿題

中国の現地校は宿題が多いことで有名です。
国際部とはいえ、英語、算数、中国語は毎日、理科と社会は授業のある日に出されます。1教科30分から1時間くらいのボリュームなので、毎日2時間~3時間はかかります。
中国の場合、子供が宿題が終わったら親がチェックしてサインをするのが決まりなので、宿題を忘れることは親の責任でもあります。もしそのような場合、昼休み外で遊んではいけないなどのペナルティーが課せられます。
我が子は、集中力がなく一人でできる子ではなかったので、夕方帰宅してから私がついてみていました。宿題の量が多かったり、習い事がある日などは、22時、23時までかかることもありました。
これは我が子だけでなく、現地の小学生も同様です。親が共働きの家庭が多いので、学童に行き宿題を見てもらうか家庭教師にみてもらいます。
当然、平日に遊ぶ時間はありません。時々、夜遅くに公園で遊んでいる子供たちを見かけます。学童や塾から帰ってきてから遊んでいるのでしょう。特に金曜日の夜は遅くまで声が聞こえるので、羽を伸ばしているのでしょうね。

塾・習い事

現地校では、勉強以外の教科は力を入れていません。日本の学校のように子供のうちに身につけるべき資質や人格、能力、いわゆる生きていく為に必要最小限の事を教えてはくれません。
そのため、多くの子供がいくつもの習い事をしています。それも、スパルタなレッスンなことが多いです。その理由は、子供の才能を伸ばしたいからだけではなく、受験するときに勉強以外のことでアピールできれば有利になると考えていいるようです。
毎日の塾、習い事だけでなく、週末や夏休みなどには短期集中コースの塾や習い事に通います。当然、宿題もたくさんあるので、休みといえ遊ぶ時間はありません。

定期テスト

小学生でも、テストの回数が多い。2学期制で定期テストが年8回。1が月に1回テストがります。テストの2週間前に範囲が発表されるので、テストが終わってホッとしたえらもう次のテスト~ってなります。その都度、成績表と順位が出ます。50点以上取れないと再試を受けなければならず、それでもだめだと留年や最悪退学といことも・・・
中国では、生徒の成績が先生の評価になるので、成績の悪い生徒は先生から嫌がらせを受けたり転校させられるという話も聞きます。

お誕生日会

日本では子供のお誕生日会は自宅に仲の良いお友達を招いてしますが、中国ではクラスメート全員を招待して盛大に行います。
場所は、自宅以外ではレストラン、プレイルーム、スケート場、マンションの多目的ルームなどです。みんなで遊んで、食事やケーキを食べます。
お誕生日会専用のサービスを利用したり、料理のデリバリーを頼む、マジシャンやバルーン大道芸人を呼んでショーを見せてくれたり、ヘナアーティストが来てくれたりと、とにかくいろいろな思考が凝らされています。
クルーザーを貸し切りなど、裕福な家庭ほど盛大なパーティーをします。
プレゼントはいくらくらいの物を持っていったら良いのか毎回悩みの種でした。後で知ったのですが、通常は招待される子供一人にかかる費用分くらいのプレゼントを持参するのだそうです。

グループチャット

先生やクラスメートの親とはグループチャットで交流します。中国ではLINEが使えないので、Wechatを使います。みんな気軽に書き込みしたり質問したり情報交換などをます。時にはどうでもよい動画とかアップする人もいるののですけど・・・
土日や夜でも先生と連絡できるのでとても便利です。日本は先生と個人的に連絡できないのが不便だと思います。
使う言語はほとんどが中国語です。今では翻訳ソフトを使えば何とかなりますが、日常的な中国語の読み書きができた方が良いです。

まとめ

当時、クラスメートの中国人のママ友に聞いた話ですが、我が子が通っていた国際部ではアメリカのカリキュラムで学ぶため、この学校に通うということは中国国内の大学には進学できない。みんな海外の大学に進学することを前提にしているとうことです。だから、一般の公立校に比べたら、親も子供もとても楽なのだそうです。
国際部に通わせる両親は、すでに中国国内ではなく海外で活躍できる教育を目指しているのでしょう。それだけ、お金や心にゆとりのある本当のエリートたちなのだと気づきました。
当時、何とかこの学校についていけるように必死で我が子を教育していました。でも、我が家のように日本の普通の家庭の子供が、このような環境下で学び続ける意味があるのか考えされられるのでした。

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